2017年10月6日金曜日

【知らなきゃ損する】クラウドファンディングのリスク

  クラウドファンディングで投資するにあたり各種類ごとのリスクを出資者、調達者ごとに分類しました。クラウドファイナンスは個人や法人と幅広い人達が参加することのできます。このサイトでは資産運用の側面からクラウドファイナンスでの資産運用を目指しているのでその点に注目しています。


①寄付型

出資者のリスク
  寄付型というようにそもそも寄付行為であるため、リスクは存在しないともいえます。
 しかし、運営会社や寄付金を集めている主体が詐欺的に資金を集めていた場合には寄付金が不正流用され自分の寄付行為が無意味なものとなるリスクがります。 

 調達者のリスク
  寄付型の場合は寄付で得た見返りを出資者に与えかどうかは任意なので特段のリスクは無いと考えられます。


②購入型

出資者のリスク
  製品・サービスが完成しなかったり、完成しても期待通りのタイミングで提供されない(商品のデリバリーがキャパシティ不足で大幅に遅延するなど)のリスクがります。

 調達者のリスク
  期日までに資金が集まらず事業ができないリスク、資金を集めるために重要なプロジェクトやノウハウなどを公開するケースもあり調達者のアイデアが流出するリスクがあります。


③投資型(金融型)

 1.融資型(貸付型)

出資者のリスク
  調達者の事業の不調以外に匿名組合を組成する運営業者の倒産による貸倒リスクが大きなリスクです。ファンド形式のため個別の調達者の実情が把握できないこと。海外案件では為替リスクや高額の為替手数料が発生する可能性があります。

 調達者のリスク
  期日までに資金が集まらないリスク。返済不能となった場合は第三者に債権を売却されるリスクが存在します。

 2.投資型(ファンド型)

出資者のリスク
  事業の不調、当該事業以外の理由での調達者の倒産等による元本割れリスクがあります。原則として事業の運営方法には関与できない。匿名組合の運営者には元本返済の義務がないためにモラルハザードが生じる恐れがあります。

 調達者のリスク
  期日までに資金が集まらずに事業ができないリスク、資金を集めるために重要なプロジェクトやノウハウなどを公開するケースもあり調達者のアイデアが流出するリスクがあります。

 3.株式型

出資者のリスク
  事業の不調、調達者の倒産等によるキャピタルロスの恐れがあります。非上場株式であるために流動性が低く、返済期日もないため換金が難しいのが難点です。。

 調達者のリスク
  期日までに資金が集まらずに事業ができないリスクを負う。顔の見えない小口株主が増えることによる管理コストの発生と事業運営上のリスクが考えられます。


資産運用として見たクラウドファンディングのポイント


 資産運用として出資者の立場になってリスクと考えられるべきポイントをまとめると③投資型(金融型)クラウドフィンデングに限られます。その中で融資型(ソーシャルレンデ
ィング)と投資型(ファンド型)が投資商品として成り立つと考えられます。
 融資型(ソーシャルレンディング)の1番のリスクは投資先(この場合は資金調達者)の貸倒れリスクであることは間違い無いです。投資先の利益の分配を受け取る投資型(ファンド型)と比べると利益に有無に優先される貸付利息という形で収受しますが、キャッシュフローが悪化し貸し付けた資金の利息さえ払えないほど事業が悪化した場合に貸倒れとなります。
 投資型(ファンド型)は匿名組合の投資先(資金調達者)で利益が生じた場合に配当金を受け取ることになるため、投資先の事業の倒産等の影響による元本割れ、貸倒れリスクが最も懸念されるリスクになります。

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